共働き夫婦はなぜすれ違いやすい?夫婦の絆を深める5つのステップ[第1回]
はじめに

現代では、共働き夫婦は珍しくありません。
しかし、仕事と家庭の両立に追われる中で、夫婦の間に「すれ違い」が生じやすくなっているのも事実です。
忙しい毎日の中で気持ちがうまく伝わらず、どこか距離を感じてしまう──そんな夫婦も少なくありません。
夫婦のすれ違いは、どの家庭にも起こり得るものです。
けれど、そのまま放っておくと関係が悪化し、最悪の場合、離婚という選択に至ってしまうこともあります。
とはいえ、すれ違いは決して悪いことばかりではありません。
むしろ、今の関係を見つめ直し、より深い絆を育むきっかけにもなり得るのです。
共働き夫婦が直面する現実

共働き夫婦の多くは、時間的な余裕のなさや、家事・育児の分担の偏り、コミュニケーション不足といった共通の課題を抱えています。
仕事に追われる毎日の中で、パートナーとゆっくり向き合う時間が取れず、お互いの気持ちや状況を理解する機会が減ってしまうのです。
忙しいことを言い訳にして、夫と向き合う時間をとっていないけれど、なんだか寂しいのも事実。
特に子育て中の夫婦にとって、育児と仕事の両立は大きな負担となります。
どちらか一方に家事や育児の負担が偏りがちになり、やがて不満やストレスが積み重なっていくケースも少なくありません。
こうした状態が続くと、夫婦の間に溝が生まれやすくなり、次第に相手への理解や思いやりが薄れていってしまうのです。
すれ違いのサインを見逃さない
夫婦のすれ違いには、いくつかのわかりやすいサインがあります。
たとえば、会話が減る、相手への関心が薄れる、批判や不満が増える、スキンシップがなくなる、一人の時間ばかりを優先する──。
こうした変化は、小さな違和感として現れることが多く、つい見過ごしてしまいがちです。
前は気にならなかったことが、なぜか今はイライラする…
それ、心のサインかもしれません。
けれど、これらのサインを早い段階でキャッチできれば、関係がこじれる前に、立て直すことができます。
特に、妻が夫に対して冷めていく心のプロセスには注意が必要です。
最初は「忙しいのは仕方ない」と思えていたのに、やがて寂しさが積もり始め、伝わらないもどかしさからあきらめや無関心へと移行していく…。
この変化は、徐々に進むだけに気づきにくいものです。
だからこそ、自分の気持ちに素直になってみることが大切です。
もしかしたら今は、ふたりの関係を見つめ直す大切なタイミングなのかもしれません。
いつも一生懸命になりすぎてしまう自分を、そっと立ち止まって見つめてみると、
頑張りすぎていたことに気づき、新しい行動へと少しずつ変えていけるはずです。
見直しの重要性と可能性

夫婦関係の見直しは、単に問題を解決するだけでなく、より深い絆を築くための重要なプロセスです。 すれ違いを経験することで、お互いの価値観や優先順位を再確認し、関係をより強固なものにする機会を得ることができます。
今のままでも大きな問題はない…かもしれないけれど、
子どもが巣立って夫婦ふたりになったときが、ちょっとこわい。夫婦ふたりの生活が考えられない。
多くの共働き夫婦が、関係の見直しを通じて、以前よりも良好な関係を築くことに成功しています。 お互いの立場を理解し、協力し合うことで、仕事と家庭の両立がより円滑になり、家族全体の幸福度も向上するのです。
もちろん、関係を見直すには勇気やエネルギーが必要です。 けれど、その先に待っている未来は、今よりもっと心地よく、あたたかいものになるはずです。
まとめ
共働き夫婦にとって「すれ違い」は避けられないこともあります。
けれど、それを“関係が壊れるサイン”と見るのではなく、“見直しのきっかけ”として受け取ることで、ふたりの関係はより深まっていきます。
次回は、「夫婦の会話がすれ違うときに見直したい4つのコツ」をお届けします。
よくある質問
すれ違いがあっても離婚せずに乗り越えられるものですか?
すれ違いがあると、「もう無理かもしれない」と感じてしまうこともありますよね。
でも、気づいたところから少しずつ関係を見直し、
前よりもお互いを理解できるようになったというご夫婦も、実際にいらっしゃいます。
とはいえ、状況によって必要なアプローチは違います。
無理をせず、まずは自分の気持ちを整理するところから始めてみませんか?
夫婦関係を見直したいと思っても、相手が協力的でないときはどうしたら?
まずは、自分の気持ちや今の状況を整理することから始めましょう。
そのうえで、「相手を責めずに伝える」ことを心がけてみてください。
「こうしたい」「こうするべき」と一方的に押しつけるのではなく、
相手の立場や気持ちを想像しながら、理解しようとする姿勢が何より大切です。
夫婦関係がうまくいかず、どうしたらいいかわからないときは?
まずは、ご自身の本当の気持ちに向き合うことが大切です。
「自分はどうしたいのか?」をじっくり感じてみましょう。
そのうえで、夫が何を考え、どんなことに不満や悲しみを感じているのかを、
丁寧に聴く姿勢を持つことがポイントです。
お互いの気持ちを理解し合うことで、関係の見直しや改善の第一歩が見えてきます。
もう、どこから手をつけていいかわかりません。
もう、どこから手をつけていいかわからなくて当然です。
この連載では、ひとつひとつのステップを丁寧にお伝えしますので、
まずは「すれ違いに気づく」ことから一緒に始めましょう。
ゆっくり、あなたのペースで進めていきましょうね。
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